液体タンク用の弾性軸受
专利摘要:
本発明は、液体タンク、好ましくはオートバイのハンドルバーに取り付けられる、油圧式ブレーキ装置またはクラッチ装置のリザーバタンクの弾性軸受に関する。本発明により、タンクをその重心領域において弾性支承することによって、作動液を泡立てさせる走行運転の間の振動が、液体タンクから効果的に遠ざけられる。 公开号:JP2011505296A 申请号:JP2010536341 申请日:2008-11-03 公开日:2011-02-24 发明作者:フーベルト デッカー;ウルフ ムーゼカンプ 申请人:バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフトBayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft; IPC主号:B60T17-06
专利说明:
[0001] 本発明は、請求項1の上位概念(所謂おいて部分、プリアンブル部分)に記載されるような、液体タンクの車両への弾性軸受に関する。] 背景技術 [0002] そのような液体タンクは、例えば油圧により作動される車両ブレーキのブレーキ液用や、ほかにも車両クラッチの作動液用のリザーバタンクとして利用できるものである。走行運転中に発生する振動により、支承方式によってはタンク内の液体にそこかしこで多少なりとも激しい液はねを生じ、—これに空気が加わる場合は—泡立ちを起こしている。それに伴い空気が混入した液体が作動回路に入り込むと、作動機構の機能に少なからぬ支障を来たすことがある。これは例えば車両ブレーキでは、問題となることがある。] 発明が解決しようとする課題 [0003] 本発明の課題は、走行運転中に発生する振動の影響を実質的に受けずに済むように、そのような液体タンクを支承することにある。] 課題を解決するための手段 [0004] この課題は、主請求項の特徴部分に記載の特徴により解決される。有利な構成例は、従属請求項から明らかにされる。] [0005] そこに記載されるように、本発明によれば、液体タンクは、その重心領域において弾性支承されている。そのような液体タンクの重心は、充填率に応じて移動することがある。このため「重心領域において」とは、充填率により決まるありとあらゆる重心位置において、支承が行われるとよいことを意味している。平均充填率の重心位置が選択されると、最も有利である。しかし上述の課題は、本発明により、空または満タンの液体タンクの重心位置で支承が行われる場合にも解決されることになる。] [0006] 重心は、取付け上の理由からして既に、可能な限り下の方に、なるべくはいわんや液体タンクの外側に、位置させるべきである。これは、適切なタンク形状により達成される。これについては、例えばタンク底面をその他のタンク部材と比べて高重量としたり、タンク底面にさらにウェイトを接続したりするなど、タンク底面における対策が非常に適している。そのようなウェイトは、それ以外にもその慣性質量により、弾性軸受と連携する振動ダンパとして同時に利用することができる。] [0007] 本発明にしたがった弾性軸受は、オートバイの油圧式ブレーキ装置のリザーバタンクに非常に適したものとなっている。そのような車両では、このリザーバタンクが、多くはハンドルバーにはめ合わされ、そこで車両の振動に非常に激しく曝されている。オートバイとして解釈されるのは、ここでは自動二輪車だけには限られておらず、三輪または四輪のオートバイに類似した車両においても、本発明にしたがった軸受を適用することができる。] [0008] ハンドルバー上の液体タンクでは、特に弾性軸受が汚染に曝されることになる。本発明の有利な構成例においては、液体タンクの底面に取り付けられるようになっている一つのソケットにより、支承地点が覆われている。そのようなソケットは、それ以外にもさらに、その視覚的外観を適切に構成することによって、好感を持てるように軸受をカムフラージュするものとして利用することもできる。最後にこのソケットは、適切に構成することにより、軸受の取付け部材と協働する回り止めとして設計されるとよい。] [0009] 本発明のその他の有利な構成例は、幾つかの実施例に関する以下の説明ならびにこれらの実施例に付属するそれぞれの図から明らかにされる。] 図面の簡単な説明 [0010] 液体タンクを、本発明にしたがった軸受の第1実施形態をともに示した見取り図である。 液体タンクの底面領域を一部切り取って、軸受の第2実施形態とともに拡大して示したものである。 底面領域を軸受の第3実施形態とともに示した同様の図である。 再度液体タンクの底面領域を、軸受の第4実施形態とともに示したものである。] 実施例 [0011] 以下の説明では、それぞれの図の機能面で同じ効果を持つ部品に、同じ符号が付されている。 液体タンク1は、詳細には図示されていないオートバイの油圧式ブレーキ装置のブレーキ液用のリザーバタンクを形成する。そこでは液体タンク1が、図記号により示唆されるに過ぎないオートバイのハンドルバー2に弾性支承されているが、これについては後で詳しく説明する。] [0012] この支承のために、液体タンク1はその底面領域1aに半径方向に突出した接合板3を有しており、これに斜め下向きに延びる湾曲バー4が、例えば締結により、接合されている。湾曲バー4の接合板3とは反対側の端部4aは、アイレットとして構成されて、下側に向かって突出するピン5を受け入れるようになっており、またこのピン5は、それとは反対側の端部に、例えば一つの金属ブロックから成るとよいダンパ・マス6を担持している。アイレットとダンパ・マス6の間には、マウンティングラバーとして利用される一つのラバーブロック7が、ピンの軸部の周囲に押しばめされている。このラバーブロックは、ストリップ状の担持要素8の一方の端部により外周部を取り囲まれており、その他方の端部はステリアングロッドに取り付けられている。最後にさらに言及するが、示唆されている管路9は、ブレーキ液の給排用に利用されるものである。] [0013] 液体タンク1の弾性結合は、その重心の領域で、より正確には、本来のタンク1に、その充填物、突出した接合板3、これに接合された湾曲バー4、ラバーブロック7およびダンパ・マス6が備えられたピンを合わせた全体の重心のところで、行われるようになっている。そこではこの重心が、ラバーブロック7の、担持要素8により取り囲まれた部分に位置している。ハンドルバー2および担持要素8を介してラバーブロック7に入力される振動は、この重心支承方式により、液体タンクには伝達されないか、伝達されるにしてもほとんど気付かれない程度となる。ダンパ・マス6はその際に、その慣性質量により振動減衰を支援する。] [0014] 図2に示される実施例には、底面以外には符号が付されていない液体タンクの底面領域1aだけが略図で示されている。ここでもブレーキ液用の管路9を認めることができる。底面領域1aの中央領域には、中央領域が著しく肥厚化された円盤状の構成要素10がはめ込まれている。この構成要素10は、例えば一点鎖線11により示唆されるようなボルト締結部により、底面領域1aに取り付けられている。構成要素10はねじ穴を有しており、これに軸部を備えたねじ付きボルト12がねじ込まれている。この軸部の周囲には、ここでもまたマウンティングラバーとして利用されるラバーブロック7が押しばめされており、その外周部は、ここでもまた第1実施例のように、示唆される担持要素8により取り囲まれている。そのためにラバーブロック7は、その外周部に一つの環状溝を有しており、担持要素8の端部はその中にはまり込むようになっている。] 図2 [0015] 最後にねじ付きボルト12は、そのねじ切り部とは反対側のところで、ラバーブロック7のリテーナとして利用される皿型の頭部の内部で終端している。それにより、ねじ込まれたねじ付きボルト12によって、ラバーブロック7が構成要素10の対応する形状に構成されたスラスト受け台に対して押圧されて、構造全体が挟持されるようにしている。ラバーブロック7は、ここでもまた液体タンクの重心領域に位置している。] [0016] 図3に示される第3の実施形態においても、液体タンクの底面領域1aだけが示唆されている。底面領域1aは、これにボルト14および15を用いて取り付けられる、ソケット状の構成部品13を有している。この構成部品13には、そのほぼ中央のところに下向きに突出する雌ねじが切られたジャーナル13aが一体式に成形されている。構成部品13のソケット壁面13bも同様に下側を向いており、その開口端部のところでダンパ・マス16を把持しているが、このダンパ・マス16もまた、ボルト21を用いて、ラバーブロック7を間に挟んでジャーナル13aに固定されている。そこではラバーブロック7がジャーナル13aの周囲に押しばめされており、組付け状態においてはダンパ・マス16と構成部品13の内側底面との間に挟持されている。担持要素8は、構成部品13のソケット壁面13bに差し込まれて、上述のようにラバーブロック7を取り囲んでいる。担持要素8を差し込むために、ソケット壁面13bには一つの開口部13cが設けられるが、その寸法は、ソケット壁面13bが担持要素8と協働して回り止めを形成するように、定められている。] 図3 [0017] おしなべてソケット壁面13bは、ラバーブロック7、ひいては弾性軸受を汚染から保護するようになっているほかにも、そのカムフラージュとしても同時に利用されるようになっている。] [0018] 図4においては、液体タンクの底面領域1aに再びソケット状の構成部品17が取り付けられている。この構成部品17のそれとは反対側の端部には、ダンパ・マス18が圧入され、その中央部には控えボルト20が頭部を上にしてねじ込まれている。この控えボルトは、図2に示される控えボルト12と実質的に同じ形状を有するほかにも、それと同じ機能、すなわちラバーブロック7を受け入れるという機能を有しているが、ラバーブロック7はここでもまた担持要素8により取り囲まれている。担持要素8は同様に、回り止めとして作用する開口部17aからソケット状の構成部品17の側壁に通して差し込まれている。] 図2 図4 [0019] ボルト22、23がダンパ・マス18を貫通して差し込まれて、底面領域1aのねじ穴24、25にはまり込んでいる。それにより構成部品17は、ダンパ・マス18と底面領域1aとの間に挟持されることになる。] [0020] 1液体タンク 1aタンク底面 2ハンドルバー 3接合板 4湾曲バー 4a 端部 5ピン 6ダンパ・マス 7ラバーブロック 8担持要素 9管路 10 構成要素 11ボルト締結部 12 ねじ付きボルト 13構成部品 13aジャーナル 13bソケット壁面 13c 開口部/切欠き 14 ボルト 15 ボルト 16 ダンパ・マス 17 構成部品 17a 開口部/切欠き 18 ダンパ・マス 20控えボルト 22 ボルト 23 ボルト 24ねじ穴 25 ねじ穴]
权利要求:
請求項1 液体タンク(1)の車両への弾性軸受であって、第1の部分で車両のボディ固定部分に固定され、第2の部分で弾性構成部品を介して前記液体タンク(1)を担持する担持要素(8)を有する、弾性軸受において、前記担持要素(8)の前記第2部分への前記液体タンク(1)の結合部が、前記液体タンク(1)の重心領域に位置することを特徴とする、弾性軸受。 請求項2 請求項1に記載の弾性軸受において、前記液体タンク(1)が下側を指し示す取付け部分を有しており、この取付け部分に前記担持要素(8)の前記第2部分が結合されていることを特徴とする、弾性軸受。 請求項3 請求項2に記載の弾性軸受において、前記取付け部分が、前記担持要素の結合地点を通り過ぎて下側に向かって延長された突出部に移行しており、前記突出部にダンパ・マス(6,16,18)が備えられていることを特徴とする、弾性軸受。 請求項4 請求項2または3に記載の弾性軸受において、前記担持要素の接続地点が、前記液体タンク(1)に取り付けられたソケット(13,17)により保護されていることを特徴とする、弾性軸受。 請求項5 請求項4に記載の弾性軸受において、前記ソケット(13,17)が、前記担持要素(8)を通すための切欠き(13c,17a)を有しており、前記切欠き(13c,17a)が回り止めとして利用されることを特徴とする、弾性軸受。 請求項6 請求項2〜5のいずれか一項に記載の弾性軸受において、前記取付け部分が湾曲バー(4)として設計され、その一方の端部が前記液体タンク(1)の底面から半径方向に突出した接合板(3)に固定され、その他方の端部がピン接合部(5)によりマウンティングラバーとして利用されるラバーブロック(7)を間に挟んで前記担持要素(8)と接合されていることを特徴とする、弾性軸受。 請求項7 請求項2〜5のいずれか一項に記載の弾性軸受において、前記液体タンクの底面(1a)にねじ付きボルト(12)がねじ込まれており、その軸部の周囲にマウンティングラバーとして利用されるラバーブロック(7)が押しばめされていること、および、前記担持要素(8)が前記ラバーブロック(7)の外周部を取り囲むことを特徴とする、弾性軸受。 請求項8 請求項2〜6に記載の弾性軸受において、前記液体タンクの底面(1a)にソケット状の構成部品(13)が取り付けられ、下側に向かって突出するジャーナル(13a)が一体式に成形されており、その周囲にマウンティングラバーとして利用されるラバーブロック(7)が押しばめされており、前記ラバーブロック(7)が、その外周部を前記担持要素(8)により取り囲まれるとともに、前記ジャーナル(13a)にねじ込まれるねじ付きボルト(21)により位置を固定されていることを特徴とする、弾性軸受。 請求項9 請求項8に記載の弾性軸受において、前記ねじ付きボルト(21)が、前記ラバーブロック(7)の下側に配置されるダンパ・マス(16)を担持すること、および前記ダンパ・マス(16)がソケット壁面(13b)により取り囲まれることを特徴とする、弾性軸受。 請求項10 請求項2〜6のいずれか一項に記載の弾性軸受において、底面(1a)に、前記液体タンク(1)への前記担持部材(8)の前記接続地点を保護するためのソケット状の構成部品(17)が締結され、それとは反対側のその端部に、振動ダンパとして利用されるダンパ・マス(18)を担持していること、および、マウンティングラバーとして利用され、前記担持部材により外周部を取り囲まれた前記ラバーブロック(7)が、前記構成部品(17)の内部で前記ダンパ・マス(18)と締結されていることを特徴とする、弾性軸受。 請求項11 車両ブレーキ装置またはクラッチ装置の作動液用のリザーバタンクのための、請求項1〜10のいずれか一項に記載の弾性軸受。 請求項12 請求項11に記載の弾性軸受において、前記リザーバタンクがオートバイのハンドルバー(2)に支承されていることを特徴とする、弾性軸受。
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同族专利:
公开号 | 公开日 JP5401466B2|2014-01-29| DE102007058782A1|2009-06-10| EP2219916A1|2010-08-25| ES2559635T3|2016-02-15| CN101808870A|2010-08-18| CN101808870B|2013-05-22| WO2009071160A1|2009-06-11| EP2219916B1|2016-01-06|
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